上発知のシダレザクラを撮影しよう

投稿日 : 2016年4月23日 18:23

 4月の晴れた日、群馬県沼田市の「上発知のシダレザクラ」が満開だということで撮影に行ってきました。

上発知のシダレザクラ

 群馬県沼田市上発知、田んぼの真ん中に1本だけ見事に植わっているのが「上発知のシダレザクラ」です。 これを撮影したいと思ったキッカケは、テレビ番組「水曜どうでしょう」の”聖地”として訪れたいと思っていたことと、キレイな星空の下に咲く夜桜の写真を見たことでした。 ですので今回は、夜が明ける前に撮影するため夜中に出発しました。 群馬県沼田市は「星の降る森」という名称の森があるくらい、星空がとてもキレイに観ることができます。 この日も満天の星空。 星空をみるためだけに訪れても良いと思います。

 夜中3:00に到着し、さっそく撮影を開始。 夜中のシダレザクラは、肉眼では真っ暗でピンク色すら見れませんが、カメラを高露出・長時間露光に設定することで撮影することができます。 (下記に詳しく記します)

上発知のシダレザクラ

上発知のシダレザクラ

 1つのアングルでピントを合わせるのにとても時間がかかるので、あっという間に陽が昇ってきてしまいました。

上発知のシダレザクラ

 朝6:30、朝陽が完全に昇ってさくらに陽がかかりました。

上発知のシダレザクラ

上発知のシダレザクラ

 この「上発知のシダレザクラ」を特徴づけるお地蔵さん。

上発知のシダレザクラ

撮影方法

 初挑戦の夜桜の撮影。 想像していたよりも難しいものでした(汗) 夜中3:00、スマホのGoogleマップアプリのナビゲーションをもとに現地に到着すると、既に10名ほどのカメラマンが撮影をしていました。 さっそくカメラマン達に混じって三脚を構えましたが・・・、考えれば当たり前ですが、真っ暗な山中で全く桜にピントをあわせることができませんでした。 桜の木自体が肉眼でも真っ暗ですので、カメラのオートフォーカス機能は働きません。

 困ったので周りのカメラマンの方に「みなさん、どうやってピントを合わせているのですか?」とお聞きしたところ、次のような回答が返ってきました。

  1. 昼間にあらかじめ撮影位置とピントをメモしておく。
  2. 真っ暗な木にペンライトを当てて、そのペンライトで照らされた部分にピントをあわせる。
  3. とにかく頑張る! (少しずつピントを変えて撮影して、一番ピントの合う位置を探す)

 考えが甘かった私は、手段がなかったので「とにかく頑張る!」しかなくて、ピントをじょじょに変えながらピントを合わせるしかありませんでした。 撮影の方法としては、三脚に固定した Canon EOS 5D Mark3 で、ISO を 2000, f4.5, シャッタースピードは30秒で撮影しました。 何枚も何枚もピントを微調整しながら撮影しましたので、ピントがあった時には30分近く時間が経ってしまいました。 違うアングルに移れば、またピントを合わせる必要があるので、時間はいくらあっても足りません。 もっと早く来れば良かったと後悔・・・。

おわりに

 風もなく雲のない快晴の日で、シダレザクラも満開。 とても良い日和でした。 準備もなく夜桜の撮影にチャレンジしたのは反省すべき点、改めて準備を整えて撮影しにいきたいと思います。